痩せなさい!その2痩せなさい!と言われてから、気づけば6ヵ月が経っていました。 いつもの検診の日。 再び血液検査をすることになり、少しドキドキしながら結果を待っていました。 すると先生から、 「コレステロールの数値、下がっていますね」 という嬉しい言葉が。 さらに、 「今回は、コレステロールの薬を一度やめてみましょう」 とまで言われたのです。 正直、かなり嬉しかったです。 とはいえ、特別なことをした覚えはありません。 運動もそこまでしていないし、食生活も劇的には変わっていない。 「まぁ、薬のおかげで下がってるんだろうな」 そのくらいの軽い気持ちでした。 しかし、その直後。 先生から、毎回恒例の質問が飛んできます。 「で、痩せましたか?」 私は即答しました。 「全く痩せてません」 すると先生は、少し考えたあと、 「では、痩せやすくなるように、今回は漢方を処方しましょう」 と、新たな薬を追加。 さらに先生は、自信たっぷりにこう言いました。 「私はダイエット指導では、県内でもかなり有名なんですよ」 これは励ましなのか? それとも、「ちゃんと言うこと聞いてくださいね」という圧なのか? 微妙な空気を感じながら、私は新たに処方された漢方を飲み始めることになりました。 でも、本当は自分でも分かっていたんです。 薬を増やしても、根本を変えなければ意味がないということを・・・ それなのに、毎日の晩酌も、暴飲暴食も相変わらず。 「明日から頑張ろう」 何年言い続けたことか・・・ その“明日”は、一向に来ませんでした。 そして6ヵ月後 私は痩せるどころか、なぜか以前より太っていたのです。 次回の診察で先生に体重計を指さされながら、 「増えてますね」 と静かに言われた時、私はついに悟りました。 どうやら漢方だけでは、唐揚げと深夜のハイボールには勝てないようです。 |